file23:伊勢未咲さん

私の起業STORY 私スタイル file23

私スタイルで起業した女性達。
起業までにはどんなSTORYがあったのでしょうか。
ここにあなたの起業スタイルのヒントがあるかもしれません。


伊勢未咲さん すだち庵(長野県)
「じぶんの制限を取り払い可能性を考える」

医療福祉専門学校卒業後、理学療法士として約4年間、病院やクリニックにて急性期から慢性期のあらゆる疾患の患者様に対するリハビリテーションを経験、その後エステサロンで整体を経験。
一般的なリラクゼーションではなく、地元企業様の社員が体も心も元気になることが社会にとって良いことと考え、2017年に企業限定の出張ボディケアサービス「すだち庵」を開業。

私でも参加できた敷居の低い創業スクール

Q:徳島出身だそうですね?どうして長野へ?

伊勢:徳島出身で長野に来たのは自分探しにというか、いろんな人に出会いたい、いろんな話を聞きたい、自分を成長させたいと思って県外に出ました。
長野にきてもう8年が経ちます。
初めの就職は専門学校を出て理学療法士として地元で病院勤めなんです。
長野に来てからは旅館の仲居さんを5年ほどやって、その後エステサロンでボディケアやソフト整体を3年ほどやっていました。

Q:どうして創業しようと思われましたか?
伊勢:そうですね、サロンで働いている時に感じたのは、意識がある方はご自身の不調に気づかれてエステサロンとかに足を運ばれるのです。でも本当にケアが必要なのは気づいてない人なんじゃないのかなって。来店されるお客様や私の友人とか身近な人の話を聞く内にそう思えてきたんです。
もうちょっとこっちから働きかけて気づいてもらうといいますか、身体のこと気にかけてもらえるようになると、もっと生活自体も生き生きと過ごしやすくなるんじゃないかな。
エステみたいな仕事はお客様の愚痴を聞くことが多いんですよ。
でも身体が元気だと気持ちって前向きでいられることが多いじゃないですか。そこで私も何かできたらいいなって気持ちでした。

Q:創業スクールへ通おうと思われたきっかけは?

伊勢:ちょうど何かできないかなぁって思っていたときに、ARECさんの女性の創業スクールを知ったんです(笑)。
いろんなものがぼんやりして迷う気持ちもあったものの、お試し講座に参加したら私みたいにまだぼぉっとしている段階でも参加していいということだったので参加することにしました。女性限定の創業スクールだったこともあって敷居が高くなく通いやすかったです。

Q:創業スクールに参加したメリットは?

伊勢:一番大きかったのは、いろんな人と出会えたことです。私よりもはるかにしっかりしている方もいて、もっともっとぼんやりとなんとなくで来られた方もいて、なんかいろんな刺激を受けて、だんだん私もやってみれそうかなぁ、やってみようかなぁって。
実際に創業されたばっかりの方の生の声も聞けて、現実味を帯びてきたというか、見えてきたというか。
だんだんと前向きな気持ちになってきました。

尾島:この女性限定の創業スクールは、AREC(一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター)と上田市などの産学官民が連携して開催しています。メインの講師も長野県内の女性の中小企業診断士の方にお願いしています。
セミナーの時間帯も平日夕方前には終わるようにしていますし、受講できなかった場合の週末の振替えもできるようにして、女性が参加しやすくしています。
※週末コースは開催しない場合もございます。

働くあなたを応援したい、もっと従業員を幸せに


Q:創業する準備はどうでしたか?

伊勢:創業スクールの打ち上げの時に尾島さんに相談したら、後日こんな支援できるよぉとご連絡いただいて、気持ちをはっきりさせていただいたというか、形作っていただいた感じです。
とにかくやってみなければ始まらないねって。

Q:創業するにあたって困ったことはありませんでしたか?

伊勢:ちょうどタイミングが良かったんですけど、勤めていたエステサロンが移転することになって道具などを譲っていただけたんです。
またARECさんから広報活動支援としてチラシを作成している方をご紹介していただきました。
このチラシを作っていただいた方も独立して数年の方で、チラシを作るだけでなく個人事業でやっていく心構えや考えなどいろんなアドバイスをいただきました。
チラシもどうやって企業さまに配っていいのかわからなかったので、ARECさんで総務系の方が集まる別の会議の時に配布していただいたりしてご紹介いただきました。とてもありがたかったですね。

Q:最初から企業向けを考えられていたのですか?

伊勢:最初にお話ししましたようにこちらから働きかけたいなぁという思いで企業向け出張ボディケアで始めました。
企業内で働いていてまだ体調管理の大切さに気づいていない社長様等を含め従業員さんにアプローチしたいって。
何より意識を変えていってもらいたいという気持ちが大きくって、特に日本の企業様側の。
私は本来の自分ではない何者かになって働いていらっしゃる社員さんが多いなって感じています。
そこで福利厚生で出張ボディケアをやらせてもらって会社全体、働く皆さんを元気に幸せにしたいって。
創業スクールを10月に卒業して翌年2月に開業届をだしました。
企業に入りたくて、企業さんが翌年の予算を決める時期までにチラシ配布など営業ができるよう、2月に開業しました。
ずっと会社にいる社員さんたちに、お昼休みに会社の会議室を借りてマッサージをやっているので利用してもらいたいなぁと。
いま、訪問させていただいている会社の従業員さんでボディケアを待って下さっている方もいて、とてもうれしいです。

Q:創業してどうですか?生活はかわりましたか?

伊勢:そうですね、ずいぶん、気持ちが楽になったというか、余裕がある感じです。
自分らしいというとおかしいかもしれないけど、自分で何でもやりたいタイプで自分で責任を負いたい感じなので。
やっぱり会社勤めでは制限があるので、やっぱり女性らしさというのが欠けていくような感じで。

 

Q:今後の目標は?

伊勢:不安は常にありますが、仲間ができたことが創業スクールに参加した大きなメリットです。
会社に入らせてもらうということは、自宅サロンでやる気持ちでは取り組めません。
そこの気持ちの切り替えが難しくて。
お店や自宅サロンならお客様の方が選んでくださるのでいいのですが、会社さんとかだとまた違うので。
いろんな従業員に接しても私自身が常にフラットな気持ちでいないといけません。
企業さまにメリットをわかってもらわないといけなくて、そこも大変です。
個人サロンだとお客さまと個と個の付き合いだったのが、企業の総務さんとかに説明しないといけないので、中には「何しに来たの?」とか「何甘えたこといってるの?」みたいなこともありました(笑)。
もっと企業さんに理解してもらうために、知識不足が多いなと自分自身感じています。
それを補うために、産業カウンセラーとか心理カウンセラーとかそういったことを強化して企業さまから求められる存在になりたいって思います。

Q:これから創業を考えている女性に一言。

伊勢:一番は制限を自分で付けないで考えたらどうかなぁと思います。

というのが、やっぱりいろんな世界があると思うので、それは1つのところで働いていると見えないこととかもあるので。
そうやって考えた上で、創業するかどうかを決めていいかなと。
「ここに来ているからといってみんな創業しなさいって訳ではないんですよ」と創業スクールでも言ってくださった言葉ですごく気が楽になったんです。
絶対に創業しないといけないって制限してしまわず、
でも創業するっていう可能性もあるって考えられることはいい刺激になると思います。

伊勢未咲氏と起業応援サポーター 浅間リサーチエクステンションセンター尾島彩氏

(起業応援サポーターリンク:浅間リサーチエクステンションセンター)

女性起業家プロフィール

すだち庵

プロフィール
会社名:すだち庵
代表者:伊勢未咲
業種:出張ボディケアサービス
Website:https://shinshu-sogyo.com/news/534/

起業応援サポータープロフィール

一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター
住所:〒386-8567 長野県上田市常田3丁目15番1号
信州大学繊維学部内AREC
電話:0268-21-4377
Website: 一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター http://arecplaza.jp/

上田市創業支援プラットフォーム
https://shinshu-sogyo.com/
E―MAIL:sogyo@arecplaza.jp

 

取材・文・撮影/ 中村剣(中小企業診断士)