file04:赤井由紀子さん

私の起業STORY 私スタイル file04

私スタイルで起業した女性達。
起業までにはどんなSTORYがあったのでしょうか。
ここにあなたの起業スタイルのヒントがあるかもしれません。


赤井由紀子さん NPO法人All Education Academy(埼玉県)
「熊谷発のプロジェクト、みんなを巻き込み教育で社会を変える」


NPO法人AEA(All Education Academy)代表理事、市川由紀子英語教室代表。
中学校教師や英会話教室の経営をへて、2015年にAEAプロジェクトチームを立ち上げる。
教育歴は20年以上。学生時代に多くのイベントや学園祭を企画・運営した経験を活かし、生まれ育った熊谷の地で、業種を超えた多くのコラボレーション企画を実現している。

12人のスタッフと一緒に子ども達と接する

Q:現在の事業を教えてください。

(赤井)英会話教室とNPO法人「All Education Academy(以下AEA)」を営んでいます。
英会話教室では、英語教育に加え、プログラミング教室、ロボット教室など、学校教育だけではカバーしきれない、子供たちが生き抜くために持っていてほしい力を大学教授など専門講師たちと一緒に伝えています。
AEAでは外国人観光客向けに、子供たちがガイドを行うボランティア活動を中心に行っています。今までに熊谷うちわ祭りや、世界盆栽大会などで外国人観光客向けガイドの実績があります。
スタッフは英会話教室4人、NPO8人(ボランティアスタッフを含む)の現在12人です。ここで学んだ子供たちが、学びを活かし、社会で役立ち、社会の作り手になれるよう、私たちは「教育は社会を変える小さなプロジェクト」を合言葉に活動をしています。

「教育が私の使命」

Q:起業までの経緯を教えてください
(赤井)大学卒業後、英語を通じて広い世界をみてほしい、世界のどこでも生きていける人材を育てたいと思いながら中学校の英語教師として教壇に立っていました。しかし、クラス全員に向けての授業をしているうちに、一人一人に向き合った細かい指導がしたいという想いが強くなり、一度教壇から離れて、海外を見て回る旅にでることにしました。

世界中を旅していましたが、ふと気がつくと現地の学校へ足が向いていました。子供達と遊んだり話したり、飛び込みで授業をさせてもらったりもしました。放浪中に「教育が私の使命」なんだとあらためて気がつくことができました。帰国後、自分なりの教育を形にするため、1997年に英会話教室を開き、近所の子供たちに英語「を」教えるのではなく、英語「で」教えることを始めました。

英会話教室は徐々に生徒が増えてきましたが、個別指導中心のため、仕事時間も伸びていきました。結婚して子供を授かった時に、今までと同じ働き方は難しいと感じました。仕事と家庭のバランスを適切に取るため、働き方を変える必要がありました。
そこで埼玉版ウーマノミクスプロジェクト(※)の在宅リーダー育成研修に通い、個人ではなく法人としてのビジネスや、経営者としてのありかたを学びました。講師の株式会社キャリア・マムの堤社長には厳しく鍛えていただきました(笑)。そこで、価値観が同じ今の仲間と知り合い、2015年3月にAEAプロジェクトチームを立ち上げました。

(堤)赤井さんは、研修生の中では決してトップの成績ではありませんでした。でも、彼女は課題にいつも真正面から素直に全力で取り組んでいました。学びを素直に活かし、できることは自分でやり、できないことは頼む、そうしてみんなを巻き込みビジネスを大きくしています。

(※)埼玉版ウーマノミクスプロジェクト:保育サービスの充実、整備、起業支援など女性が働きやすい職場環境づくりの取組プロジェクトの埼玉版。

 

Q: 子どもがいながら働くことのメリット、デメリットは何ですか?

(赤井)メリットは、教育者だけでなく母目線でのビジネス展開ができるようになったことです。母親として満足できることを考えれば、それがビジネスに展開できます。
デメリットは、子供と接する時間が減ることです。私は代表なので、外へ出て行く機会が増え、家にいる時間が短くなってしまいます。それでも、子供には精一杯働いている姿を見せたいと思います。子供のおふろやご飯の世話など、支えてくれる夫にはとても感謝しています。

 

熊谷発、家庭と仕事を両立させる女性のロールモデルを目指して

Q:将来のビジョンについてお聞かせください

(赤井)2019年のラグビーW杯、ラグビーの街で試合会場の熊谷には多くの外国人がいらっしゃる見込みです。まずはそこに向け、英語ガイドがしっかり出来る子供たちを育成したいです。翌年の東京五輪では、AEAで学んだ“AEAキッズ”が、英語ガイド以外でも活躍する姿を見たいですね。
私は生まれも育ちも熊谷の、生粋の熊谷っ子です。熊谷と言う地方都市ならではのビジネスモデルを作り、家庭と仕事を幸せな働き方で両立させる女性のロールモデルを目指したいなと、思っています。

Q:起業を目指す方に一言お願いします。

(堤):女性の場合は「仕事か家庭か」ではなく、「仕事も家庭も」両方楽しめるチャンスがあります。様々な制約はあるけれど、その中でどうやるか考え、自分で働き方を決められる”起業“というスタイルに取組んでいただきたいと思います。

(赤井)母である女性が起業するには、周囲のバックアップを得ることが大切だと感じています。誰に何と言われようとも迷わない、自分の中にぶれない軸を作ってから始めると、家族も仲間も、周囲みんなが応援してくれるのかもしれません。まずは自分と向き合って、自分のやりたいこと、やるべきことが何か、という心の声を聞いてみてください。

左:赤井由紀子様、右:株式会社キャリア・マム 堤香苗様

  • 赤井由紀子氏と起業応援サポーター 株式会社キャリア・マム 堤香苗氏

(起業応援サポーターリンク: 株式会社キャリア・マム )

女性起業家プロフィール

NPO法人All Education Academy

 

プロフィール

会社名:NPO法人All Education Academy

代表者:赤井 由紀子

業種:教育、学習支援業

Website:http://www.aea2016.com/

起業応援サポータープロフィール

株式会社キャリア・マム

代表取締役(CEO) 堤香苗

住所:〒206-0033 東京都多摩市落合1-46-1 ココリア多摩センター5階

電話:042-389-0220

FAX :042-389-0230

Website:http://corp.c-mam.co.jp/

取材・文・撮影/内山 崇行 (中小企業診断士・キャッシュフローコーチ)

「ビジョンとお金を両立して、社長と社員が夢や人生観を語り合える世界の実現」を目指し、神奈川県央を中心に、お金や人、ビジョンに関する経営上の様々な問題について、”パートナー型コンサルタント”として経営者と一緒に闘っている。
上場企業のIRレポートから小企業の経営者インタビューまで年間30本程度の取材記事を執筆しており、その経験を活かした、相手の本音を引き出す柔らかいインタビューが特徴。