file03:眞野玲子さん

私の起業STORY 私スタイル file03

私スタイルで起業した女性達。
起業までにはどんなSTORYがあったのでしょうか。
ここにあなたの起業スタイルのヒントがあるかもしれません。


眞野玲子さん 株式会社立命(東京都)
「これまでの歩みがすべて自然につながって、起業へ結びついた」

書く力を伸ばすことに特化した「あおぞら作文教室」を運営されている眞野玲子さん。ただ「書き方」を教えるのではなく、一人一人のやりたいことを見極め自発的に書けるように工夫した指導法が生徒からも保護者からも信頼され、活躍の場を広げておられます。その起業に至るまでを、ご自身と起業前から眞野さんを知る福島アドバイザーにお話を伺いました。

 

「人が自分のやりたいことを実現する場」を作りたい

Q:眞野さんが起業しようと思ったきっかけを教えてください。

眞野さん(以下敬称略):私は編集者として働いたのち、3人の子どもの出産や子育て期間中は在宅ライターとして活動をしていました。ライターの仕事は子育てとの両立もしやすく、それはそれで楽しかったのですが、「人が自分のしたいことを実現する場を作りたい」という思いを常に持っていました。下の子どもも少し手が離れてきた頃、足立区が主催する独立・起業セミナーの受講者募集を目にし、家族の協力もあって「コミュニティビジネス編」に参加することができました。そこで福島先生を始め、同期受講者との繋がりができたことは、起業に向けての大きなステップになりました。実際に起業するまではそこから4年ほどかかっていますが、その間も福島先生にはずっと話を聞いてもらい、アドバイスをいただきながら、自分が「やりたい仕事」を見つめなおす機会としていました。

Q:4年の間は起業に向けての準備をされていたのですか?

眞野:子育て中に知り合ったお母さん仲間から「子どもに作文を教えてほしい」という要望をもらって、教えてあげることはあったのですが、教員としての経験が無いのでいきなり起業することにはためらいがありました。そこで学習塾に講師として勤務し、そこで使われているノウハウを吸収することにしました。その際は独立・起業セミナーで学んだことを常に意識し、普通なら時間講師が担当しないような仕事にも積極的に関わり、できるだけ多くの経験を積ませてもらいました。塾の先生方とも良いご縁ができ、この塾には本当に感謝しています。
その後、お母さん仲間の一人から「生徒は私が集めるからぜひ教室を開いてほしい」と言われたことや、子育てに大きくお金がかかるようになったことなどがきっかけとなり、起業を具体的に考えることになりました。

セミナーに参加することで金融機関との縁もつながる

Q:そこで何をなさったのですか?

眞野:福島先生から、足立区の独立・起業セミナー「事業計画策定編」が開催されることをお聞きして参加することにしました。
福島アドバイザー(以下敬称略):このセミナーは地元の信用金庫さんがバックアップをされていますので、参加される受講生には金融機関さんとの縁ができることも大きなメリットです。実際、眞野さんもセミナー修了後、融資を受けることで次のステップに進むことができました。
眞野:私は起業するなら最初から会社法人で、と決めていました。法人登記には自宅以外の住所をと考えていましたので、先に物件を借りることが必要でした。セミナーに参加したことでスムーズに融資を受けられ、おかげで適切な物件に巡り合い、無事スタートを切ることができました。

Q:福島先生からは他にどんな支援がありましたか?

眞野:何か物事を進める時や、判断が必要な時など、とにかく先生に会いに行って相談をさせてもらっている、というのが一番の支援だと感じています。自分の判断が正しいのか迷う時も、「いいんじゃない?」と言ってもらえれば自信を持って進むことができます。他には、ビジネスコンテストへのエントリーを勧められたこともありました。そういった機会を与えられることで、自分のビジネスプランを振り返り、ブラッシュアップすることができました。
福島:小規模事業者持続化補助金の申請もお勧めしましたよね。
眞野:はい、福島先生に適切なアドバイスをいただいたので、無事採択されたのです。おかげさまで、作文教室で使うテキストを作ることができました。

Q.福島先生から見て、眞野さんはどんな起業家さんですか?

福島:伸びる起業家さんは皆さん同じですが、自分の考えはしっかり持っておられながらも、人のアドバイスを受けとめる素直さがあります。また、起業は一人ではできないですし、人と人との繋がりがとても大切なのですが、そういった人脈を大事にしていくことのできるコミュニケーション力の高さがすごいなと思います。

Q.起業してからこれまでを振り返って、どう思われますか?

これまで私が歩んできたことが全て起業に繋がっているのを感じます。編集者やライターとしての経験はもちろん、子育ての中で悩んだこと、それゆえに行動したこと、公園遊びのボランティアやPTA活動を通して出会った方とのご縁が今、私の仕事の源になっていると思います。
人は本当に自分がしたいこと、好きなことなら頑張らなくても自然に力がでるようにできています。誰でも「やりたいこと」を見つけて、それを仕事にできるというのはとても幸せなことです。それを「命を立てる=立命」といいますが、とても好きな言葉で弊社の社名にもしています。関わる子どもたちはもちろん、そのお母さんたちや、周囲の人の「立命」を少しでもお手伝いできたら、それが私の最高の幸せです。

 

眞野 玲子氏と起業応援サポーター 福島律子氏

 

女性起業家プロフィール

株式会社立命

 

プロフィール

会社名:株式会社立命

屋号:あおぞら作文教室

代表者:眞野 玲子

業種:作文教室の企画・運営

Website:http://sakubuncafe.com/

起業応援サポータープロフィール

足立区産業経済部中小企業支援課

住所:足立区千住1-5-7 あだち産業センター2階

電話:03-3870-8400

E-mail:kigyo-shien@city.adachi.tokyo.jp

アドバイザー 福島 律子

エキスパート・リンク株式会社 コンサルティング事業部
経営・創業支援事業担当コンサルタント
執行役員
住所:東京都品川区東五反田5-25-16
TEL:03-6450-2891
FAX:03-6450-2892
Website:http://www.ex-link.co.jp/

取材・文・撮影/古澤登志美 (中小企業診断士)

育児によるブランクを経て、ミニコミ誌作成会社に勤務。進捗管理の中、パソコン等機器のメンテナンスも任されるうち、一般家庭を含むパソコンのユーザーサポートの必要性に気づき2001年に起業。以降、IT系セミナー講師やITを活用した販促支援などにもその守備範囲を広げ、「教える力」×「解決する力」を強みとして、すぐ隣に寄り添うサポートを提供中。中小企業診断士、基本情報技術者、ミラサポ登録専門家。